5月13日の週はおよそ1トルコリラ=18円14銭でこの週の取引を終了。
先々週(5月6日の週)終値の1トルコリラ=18円31銭より、17銭のトルコリラ安円高で取引を終了しています。
ドル円は1ドル=110円08銭と先々週の終値である109円98銭から10銭程度のドル高円安で推移しています。
先週のトルコリラは、経済指標では経常収支発表。
政治外交では、トルコとアメリカの関係がさらに悪化の方向に(涙)…ってことでしょうか。
ただトルコ政府・トルコ中央銀行による強引な手段によってトルコリラは18円台を保っています。
エルドアン大統領もイスタンブール市長選の再選挙後までは、なんとしてもトルコリラ高に持っていきたいことでしょうが…。
資金管理は慎重に。
サトウカズオもトルコリラ再デビューを果たしました!
全盛期の130万通貨保有…とまではいきませんが、15万通貨を保有しており、またコツコツと買い増ししていきます♪
忙しい人へまとめ
- 経常収支は良い結果♪
- トルコ格下げ問題再燃
- トルコ政府・中銀、通貨防衛へ
- トルコ中銀、外貨準備高減少中
- 政治的混乱(市長選など)も続く
- 対米関係(S-400問題)改善の兆しなし
2019年5月16日週のまとめ
トルコの経済
●トルコ3月経常収支
02月実績-7.3億USD、市場予想-10.0億USDに対し、実績-5.9億USD!
●トルコ3月鉱工業生産
前月比では、02月実績+1.4%、市場予想+0.9%に対し、実績+2.1%!
前年比では、02月実績-5.0%、市場予想-4.4%に対し、実績-2.2%!
●トルコ2月失業率
01月実績14.7%、市場予想15.0%に対し、実績14.7%!
ますはトルコの経済指標。
注目は、なんと言っても経常収支!
結果は-5.9億USDと良い数値!
観光収入が見込みにくい微妙な時期、原油価格の上昇を考えれば、検討していると言えます♪
まあ…経済低迷・景気減速で輸入が減っているのが原因ですが…。
▶️トルコ3月経常収支
02月実績:-*7.3億USD
市場予想:-10.0億USD
03月実績:-*5.9億USD結構良い数値なのだが、#トルコリラ は軟調😭
上がっても良いのに、欧州勢の参加と共に下げていますね
他に下がる要因があるのか…せっかくS400の導入中止報道(トルコ政府は否定)など良い流れなのに… pic.twitter.com/c5ZD1JwPku
— サトウカズオ@スワップFX自動売買 (@tryjpyFX) 2019年5月13日
それでもトルコに、トルコリラにとって良い数値なのには変わりありません!
素直にトルコリラ高に反応しても良いのですけども、上値が重い…(涙
こちらも重要な失業率!
結果は14.7%と横ばい。
クーデター騒ぎの時でさえ、こんな高い数値ではなかったのが、トルコ経済の問題の大きさを物語っています。
▶️トルコ2月失業率
01月実績:14.7%
市場予想:15.0%
02月実績:14.7%❗️市場予想よりかは良く一安心も、改善傾向にはほど遠く…
どちらにしろ経済指標では #トルコリラ は動かず、政治・外交次第でしょう相変わらずトルコ当局はトルコリラ売り規制を実施しています
それより対米関係改善を… pic.twitter.com/uunYAByozm— サトウカズオ@スワップFX自動売買 (@tryjpyFX) 2019年5月16日
こちらも市場予想よりかは良かったものの、前月から改善はされず、過去10年間で最悪の労働市場なのは相変わらず。
そりゃー都市部で政権与党・公正発展党(AKP)の支持率も落ちますよ…。
しかしこちらもトルコリラは反応せず。
結果、Moody’sがトルコの格下げを警告しています。
インフレの高止まり、失業率、民間債務の大きさなど、改善の見込みが見えないのが原因とのこと。
今さら言われなくても分かっていますよ…(苦笑
そのためか市場も特に反応していません。
現状市場の関心は、米中貿易戦争の行くヘ、トルコ・アメリカの外交関係に注目が集まっています。
それでもトルコ経済は一時期の最悪期を脱したかに見えます。
(失業率は…シリアやイラク、北アフリカからの難民がね)
確かにトルコ経済はあまり良い状態とは言えませんが、そこまで悪いとも言えません。
今後インフレ率の低下傾向が続き、経常収支が黒字(もしくは若干の赤字程度)である限り、トルコリラは大きく崩れることは無いでしょう。
また、世界の中央銀行が金融緩和策に舵を切ったこと。
さらにアメリカの利上げ停止により、資金が再び新興国に流れてきています。
エルドアン大統領には投資先として魅力あるトルコを作って欲しいものです。
言ってしまえばトルコの場合、トルコ経済よりも政治・外交リスクの方が心配です。
詳しくは下記のトルコの政治・外交面で…(涙
(1トルコリラ為替見通しブログの1管理人の予想ですよ♪)
トルコの政治外交
先週のトルコの政治・外交面では、
【ポジティブ材料】
・トルコ政府、外貨購入税導入
・トルコ中央銀行、トルコリラ買い介入
【ネガティブ材料】
・(S400問題など)対米関係改善の兆しなし
⇒むしろ悪化
・イスタンブール市長選の再選挙問題
⇒経済対策よりも選挙対策への懸念
政治・外交面がトルコリラの足を引っ張っています。
トルコリラ安につながるネガティブ材料の方が多かったですね…(涙
ロシア製ミサイル防衛システムS-400導入については、一時導入延期・中止の報道がありましたが、トルコ政府はこれを明確に否定。
むしろ次世代システムS-500を共同開発すると言っています。
国防・貿易収支の観点から、国内防衛産業の育成は良い事ですが、それをロシアと共同とは…。
トルコも加盟している北大西洋条約機構(NATO)は、ロシアを仮想敵国とした軍事同盟なのですけどね。
当然アメリカは制裁をちらつかせて大反対しています。
ヨーロッパの各国からも導入すればNATO脱退勧告を出す、と言う話も出てきています。
何をやっているのか…。
イスタンブール市長選再選挙問題も、再選挙決定後も混沌としています。
エルドアン大統領は講演で今のトルコリラ安は「いくつかの外国権力による悪意のある介入!」とし、「トルコを2023年には世界の10大経済国の1つにする」とも言っています。
トルコを2023年には世界の10大経済国の1つにする!
⇒いいですね、是非そうして欲しいです♪
トルコリラ安はいくつかの外国権力による悪意のある介入!
⇒いやいや原因はエルドアン大統領の政治・外交姿勢では…。
さらには、今更3年前のクーデター関与容疑で249人を逮捕しています。
このタイミング、選挙への締め付けでしょうかね。
経済関連の指標の改善には時間がかかりますが、トルコリラ高にもっていくのは簡単です。
エルドアン大統領が強権政治を止め、対米関係を改善すれば良いのです。
トルコリラ高になればインフレ率も経常収支も改善するので、エルドアン大統領(トルコ政府)にはトルコ国民のためになる決断をして欲しいのですが…。
トルコリラの推移
週の高値は18円39銭くらい。
週の安値は17円81銭くらいでしょうか。
週の最高値は、週初めの5月13日の東京時間。
週の最安値は、週終わり5月13日のロンドン時間、となっています。
週初めの5月13日で週の最高値も最安値も記録しています。
正直、トルコリラは読みにくいです。
上記通りトルコ経済は最悪期を脱したかに見えますが、政治・外交問題は引き続き解決されていませんし、さらに別問題が出てきそうな状況です。
エルドアン大統領!
経済の問題は回復に時間がかかりますが、政治・外交の問題は一瞬で片が付くきますよ。
決断ひとつなのですけどねー…。
頑張れトルコリラ!
2019年5月20日週の予想
トルコの政治経済
トルコリラに関しては、
05月23日:05月 景況感
05月23日:05月 設備稼働率
などが予定されています。
上記以外には世界中の金融政策・経済に影響を与えるアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨なども予定されています。
注目は05月設備稼働率でしょう。
前回04月実績は75.0%。
市場予想は74.9%となっています。
ここ過去5カ月間、74%台前半からは回復していますが、それでも低迷しているのには変わらず。
ここらで力強い数値を見せて欲しいものです。
しかし、設備稼働率は現状のトルコ経済を計る重要指標ですが、トルコリラにはあまり影響無さそうです。
やはりアメリカ・トルコの外交関係、世界的にも注目な米中貿易戦争が為替に影響を与えそうです。
(エルドアン大統領が対米関係を改善し、トルコリラ高にするのが一番早く簡単で効果的な方法なのですが…)
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
17円50銭から19円50銭程度と予想します。
先週も、17円50銭から19円50銭程度のレンジ相場と予想していました。
ただ…、正直トルコ経済ではなくて、エルドアン大統領やトランプ大統領の発言やtweet、政治的決断で上下するので、予想もへったくれもないですね(涙
トルコリラの感想
トルコの経済紙では「トルコ中央銀行による早期利上げが必要」という記事が出ているようです。
エルドアン大統領がマスコミを支配下に置いているトルコでは珍しい記事ですね。
エルドアン大統領は「トルコリラ安には利下げが必要!」と言う謎理論の持ち主なのですが(苦笑
トルコ人の着ぐるみを着た日本人エミン・ユルマズ先生も「トルコリラ安定には早期の利上げが必要で、トルコ中央銀行は政策金利を28%にすべき! 」と言っています。
トルコの経済成長には重荷に働きますが、インフレ対策・トルコリラ安対策には利上げが必要です。
そうでないならエルドアン大統領は対米関係を改善し、強権政治を止め、トルコの投資先としての魅力を発信していかなくてはいけません。
それが早急にできないのなら、やはり利上げでしょう。
現状、ドル売りトルコリラ買い介入で一時的にトルコリラ安を防いでいます。
しかしこれでは、トルコ中央銀行の外貨準備高が尽きるのも時間の問題でしょう。
尽きた後は短期筋・投機筋の絶好の餌となってしまいます。
国が投機筋・短期筋に負けた、いい様にされたとなれば笑いものです。
そうならない為にも利上げは必要と思うのですけどね。
トルコリラ資産推移
管理人はトルコリラが利益になる(儲かる)と分かってから調子に乗っていました。
と言うことで最近恒例のトルコリラ保有枚数チェック。
先週末までのトルコリラ保有枚数は、
☑️週末の #トルコリラ チェック❗️
18円14銭で週の取引を終了、先週比17銭のトルコリラ安円高
●米中貿易戦争の激化
●経済指標はまちまちも、6月23日のイスタンブール再選挙までは、なんとしてもトルコリラ安を食い止めるため、あの手この手でトルコリラ安を防止中😅https://t.co/O7c7ehpQ06 pic.twitter.com/37MxsFJchw
— サトウカズオ@スワップFX自動売買 (@tryjpyFX) 2019年5月18日
再デビューを果たし、15万通貨保有しています♪
一時期の130万通貨保有には遠く及びませんが、徐々に買い増ししていければと思っています。
これがトルコリラ円スワップ生活への大きな一歩となるのだ!
1年耐えれば4円くらいは実質平均取得値は減るのでレバレッジ低めで頑張ります(笑
管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのです(笑
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
トルコの政策金利は(2019年5月21日)現在24.0%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
昨年からトルコリラ円で高スワップポイントを維持し続けている管理人おすすめのFXプライムbyGMO(←スワップポイント高くておすすめしていたらタイアップしてくれたよ♪)。
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安心安全の東京金融取引所(愛称”くりっく365″)、株式・投資信託・くりっく株365もできる岡三オンライン証券がおすすめです。
いっそのこと最大レバレッジ888倍!ドルストレートのアメリカドル/トルコリラ(売り)で海外FX XMと言う手もあります。
まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は(2019年5月21日)現在8.25%。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。