急激にトルコリラ安が進んだことに対し、トルコ政府高官は「必要な措置を取る!」を気勢を上げて早数日…。
ま、まさかの口先だけの加入!?
利上げが予想(期待)されている25日のトルコ中央銀行金融政策決定会合までまだ1週間もあります。
ムーディーズもトルコリラ安に言及していますが、金利の引き上げなどのトルコリラ安防衛措置を遅らせると、トルコリラ安となる新たな圧力を受ける可能性があると警告しています。
早くしろっ!間に合わなくなってもしらんぞーっ!!(AA略
って書こうとしたら、ビックニュースが着てしまった…。
非常事態宣言の継続?
いえいえ、そんなことでは驚きません。
それは…(いつも通り既にタイトルに書いてあるけどね(笑)
トルコ非常事態宣言を再延長へ、丸2年に
トルコ政府は17日、2016年7月のクーデター未遂事件を受けて発令した非常事態宣言を3カ月間、再び延長することを決めた。
地元メディアが伝えた。
18日に国会で承認され、19日から正式に再延長される見通し。
延長は7回目。
トルコでは非常事態宣言の下、エルドアン政権が反政府派の大規模粛清を継続しており、内外で懸念の声が出ている。
国連人権高等弁務官事務所(本部ジュネーブ)は3月、非常事態宣言を解除するよう求める報告書を発表している。
引用元:日本経済新聞
まずはトルコ7度目の非常事態宣言延長の話。
3カ月間の非常事態宣言の延長が決まり、これで2016年7月15日に起きたトルコのクーデター未遂事件から丸2年間、トルコは同宣言下におかれることになります。
欧州連合(EU)の欧州委員会もトルコの非常事態宣言が切れるこの時を睨んでか、昨日17日にトルコの政治状況などを審査した18年版の報告書を発表しています。
曰く「非常事態宣言による大量の解雇、拘束、逮捕を深刻に懸念している。非常事態宣言を即刻廃止すべきだ」と。
そんなことを全く問題にせず、意にも介せず、予定通りに非常事態宣言の延長を決めています。
既に7度目の延長です。
市場も織り込み済みなのでしょう、特段この非常事態宣言の再延長によってトルコリラ安になることも無く、普通通りです。
悪材料にもならないくらい普通のニュースとなっています。
(非常事態宣言が解除されたらポジティブサプライズでトルコリラ高が進んだでしょうにね(笑)
どこかにトルコリラに対する良いニュースは無いものか…。
トルコ大統領選挙、国会総選挙を6月24日に前倒し実施へ
トルコのエルドアン大統領は18日、2019年11月実施予定の大統領選と国会総選挙を18年6月24日に前倒しすると表明した。
シリア情勢などを理由に「新制度への移行が急務だ」と首都アンカラでの記者会見で理由を説明した。
野党の選挙準備が十分に整っていないことや、景気失速の懸念が浮上していることも決断の背景にありそうだ。
17年4月の国民投票で、大統領に権限を集中する憲法改正案が僅差で承認された。
改憲内容の大部分が次期大統領選後に発効し、現行の議院内閣制から大統領制への移行が決まっている。
選挙の前倒しは、エルドアン氏が党首を務める与党・公正発展党(AKP)の事実上の連立相手である民族主義者行動党(MHP)のバフチェリ党首が17日に急きょ呼び掛けていた。
両氏は18日に会談。その後、エルドアン氏は側近のユルドゥルム首相やAKP幹部を招集して対応を協議し、提案受け入れを決めた。
03年に首相に就任したエルドアン氏は14年に大統領に転じ15年にわたって国政のトップに立ち続けている。
引用元:日本経済新聞
ビックニュース(゚д゚;)))キターー!
昨日ドル/トルコリラの欄で少し触れましたが、1日か2日(の思い付き)で2019年11月実施予定の大統領選と国会総選挙が18年6月24日と1年以上も前に前倒しですよ。
なんでそんなことするかなー…。
隣国シリア問題も燻っていますし、なによりトルコは未だにシリアにテロ撲滅の名目で越境攻撃(対テロ戦争継続)中ですよ。
今そんなことしている場合じゃないでしょうに…。
と思いましたが、これは案外良い方向に行くとサトウカズオは思っています。
エルドアン大統領の人気は高く、しかも上記通り非常事態宣言下での選挙なので、当然確実、引き続き大統領職にあり続ける可能性が高いでしょう。
しかし大統領選、国会総選挙が早めに終わることにより人気取りの政策(積極財政)も早めに終わらせることができ、利上げや増税など、国民に痛みを負わせる緊縮財政・財政健全化政策を実施することができます。
いや、してくれないとトルコリラが持ちません。
(併せて大統領選挙、国会総選挙を名目に戦争終結してくれるとエルドアン大統領の株も上がるというものだが…)
トルコ大統領選挙、国会総選挙の前倒しでトルコリラ
トルコ大統領選挙、国会総選挙を6月24日に前倒ししたことにより、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=4.02トルコリラくらいでしょうか!
21時30分時の1ドル=4.10トルコリラから急激にドル安トルコリラ高が進んでいます。
この日本経済新聞のニュースが22時30分ごろ。
速報などで一部報道が21時30分ごろ流れたと考えると説明が付くのだが…。
市場も選挙目当ての人気取り政策からの早期脱却を願っているのか!?
(まさか介入する資金は無いだろうから為替介入はないだろうが…もしかしたら緊急利上げ?)
ドル/円
1ドル=107円25銭あたりでしょうか。
引き続き日米首脳会談(安倍首相・トランプ大統領会談)の結果を見極めたいとの思惑からか、相場が動きません(笑
日米貿易不均衡是正を理由に、トランプ大統領がどんな無茶を言ってこないか心配です。
今朝18日に財務省が発表した日本の3月貿易統計も、貿易収支は7973億円の黒字と、攻められる材料はありますからね。
安倍首相の手腕とグローバルな視野に立って欲しいトランプ大統領に期待です…。
(あーやっぱりトランプ大統領は無茶言うのだろうなー…)
トルコリラ/円
1トルコリラ=26円60銭くらいでしょうか。
同じく21時30分時の1トルコリラ=26円15銭くらいから、急激にトルコリラ高円安が進んでいます。
いけー、頑張れー!
目指せ1トルコリ=273円台復活!
ただ現状図で表すと、またまだ円>ドル>トルコリラですかね。
今までのトルコリラ一人負け状態からは脱却しつつあるのですが、まだまだ弱いです。
明日の朝にはもっと喜んでいられる状況となっていますように(笑
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トルコの政策金利は(2018年04月15日)現在8.0%。
事実上の政策金利である後期流動性貸出金利は12.75%となっています。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑