トルコリラは昨日、3会合連続でトルコ中央銀行が政策金利を24%と据え置いたことからトルコリラ20円台回復!。
その後も1トルコリラ=20円40銭まで上昇を続けました!
現在は20円22銭程度まで値を落としていますが、20円ではしっかりと足場固めをして欲しいですね♪
反面、経済成長は2017年7月のトルコクーデター未遂事件以来の低成長となっています。
- トルコリラは大丈夫なのだろうか…?
- トルコ経済からのトルコリラ安は大丈夫です♪
トルコ11月小売販売
トルコ11月小売販売
【前月比】
10月実績-2.6%、市場予想+0.5%に対し、実績+0.1%!
【前年同月比】
10月実績-4.4%、市場予想-6.2%に対し、実績-6.3%!
まずはトルコ2018年11月小売販売。
消費者物価指数(≒インフレ率)や経常収支に比べると重要度は落ちるものの、内需の強いトルコでは国内総生産(GDP)に大きく関係する小売販売も重要な経済指標です。
その小売販売、その結果は…!
小売販売…お前もか(涙
過去十年で2番目の悪さとなっています(涙
(ちなみに過去1番悪かったのが前月10月実績)
▶️#トルコ 11月小売販売・前年同月比
内需の強いトルコではGDPに大きく関係する重要指標です😀
10月実績:-7.4%
市場予想:-6.2%
11月実績:-6.3%小売販売…お前もか😱
通貨安とインフレ率が改善すれば、小売販売も改善すると思うのですよ
結局はトルコリラ安とインフレ率が問題だね😅 pic.twitter.com/jgzBP667rQ
— サトウカズオ@スワップFX&自動売買 (@tryjpyFX) 2019年1月17日
やはり物価上昇(インフレ)と通貨安(トルコリラ安)が日常生活を襲っていますね。
食品・飲料は高くても買わないと生きていけませんが、買わなくても生きていける非食料品や自動車販売・ガソリン等燃料の売上高が如実に落ちています。
まあ、それはそうでしょうね…。
さすがにここまで物価(インフレ)が上昇すると、購買意欲も落ちるというものです。
ただ最近はトルコリラも安定してきており、輸入物価指数も下がってきています。
生活や経済活動に不可欠なエネルギー価格(原油価格)は引き続き安価な状態(しかしトルコリラ安でそこまで恩恵は受けられず)と、そこまで悪いわけではありません。
経常収支は4カ月連続の黒字と明るい話題も出てきています。
つまり何が言いたいかと言うと…トルコ経済は少し元気がないものの、トルコリラは元気を取り戻しつつあります♪
トルコ経済=トルコリラ
には違いありませんが、トルコリラ保有者にとって重要度は
トルコリラ>トルコ経済
のため、トルコ経済が多少元気が無くても、トルコリラ高になってくれれば良いのです!
(言い切ってしまった…トルコ国民の皆さんすいません)
トルコの経済成長は犠牲になっても、優先的には
通貨を安定させ(トルコリラ対策)
経済の崩壊を防ぐ(インフレ対策)
の方が重要です。
トルコ12月住宅価格と住宅販売
トルコ12月住宅価格指数
【前月比】
11月実績+1.35%に対し、実績+0.37%!
【前年比】
11月実績+10.49%に対し、実績+10.48%!
トルコ12月住宅販売
11月実績前年比-27.0%に対し、実績+2.9%!
次にトルコ12月の住宅価格と住宅販売。
結果は…、手放しでは喜べませんが、良い方向に行っていると言えるのではないかと(苦笑
より重要な前年比の住宅価格はほぼ変わらずも、住宅販売ではかなり持ち直してきています!
住宅産業はすそ野が幅広いので、トルコ経済に与える影響も大きいため心配ですね。
ただ…、トルコの住宅販売、持ち直したのは外国人販売が伸びたお陰です。
トルコ人はなかなか手が出ませんが、外国人の購入が前年比78.4%の増加となっています。
まあ物価上昇(インフレ率上昇)からトルコの国内市場は縮小していますので、建設会社・販売会社も販売を海外に広げたりとしている成果とも言えます。
ただイラク人、サウジアラビア人、イラン人はトルコとのビジネス用の住宅や、市民権を得るためのひとつとして購入。
ロシア人は別荘として購入しているそうです。
つまり、まとめると、
トルコ人向けの住宅販売数は、住宅価格の高止まり(インフレ率上昇)もあり、販売は大きく減少している。
その代わり、外国人にとってはトルコリラ安もあり、ビジネスマン用、商業地・観光地の物件が大きく売れていると言うことに…。
実際、トルコの土地・建物だけではなく、トルコ企業もトルコリラ安から買収されていたりしますからね。
エルドアン大統領も、トルコリラ安を何とかしないと、トルコ国内がトルコ人の物ではなくなってしまいすよ。
トルコ景気後退か?
面白い外国記事があったので、中学時代5段階評価で英語が2のサトウカズオが、かなり意訳しながら書いていきます(笑
トルコ経済はトルコ2018年7-9月期の国内総生産(GDP)が前年比+1.6%と、縮小し始めています。
トルコ7月-8月期四半期GDPは、
前年同期比
前 回:+5.3%
市場予想:+2.2%
実 績:+1.6%❗️原因は #トルコリラ 安やインフレ進行
結果、クーデター未遂事件以来の低さです
通貨安は落ち着いてきましたが、やっぱり問題はインフレですねー😭 pic.twitter.com/lTkLIMMPS8
— サトウカズオ@トルコリラで-1600万😭 (@tryjpyFX) December 11, 2018
8月のトルコショック(通貨危機)によって引き起こされた深刻な被害から立ち直れていません。
トルコリラは2018年、アメリカドルに対して30%近く下落し、食料から燃料まであらゆるものの価格が上昇し、年間のインフレ率は15年ぶりに25%以上にまで上昇しました。
エルドアン大統領による、金融政策を司るトルコ中央銀行への圧力と対米関係の悪化から投資家の懸念は強まり、トルコリラの急落を引き起こしました。
その後トルコ中央銀行による積極的な利上げにより、トルコリラは一時1ドル=7.24トルコリラまで下落した分をいくらかを取り戻しました。
しかし投資家は対外債務の多さや、トルコの銀行部門に対する対策の遅れについて心配しています。
市場関係者はトルコ経済について2019年は0.2%だけ成長し、2020年の成長も3.0%に留まると予想しています。
一部の経済学者は「トルコ経済は今年後半に緩やかに回復するだろうが、それまでトルコ経済の低迷は予想以上に深刻になるだろう」と予想しています。
景気後退(リセッション)の定義は、国内総生産(GDP)が2四半期連続でマイナス成長となった場合のことを指します。
トルコの経済成長率は昨年第3四半期に前年同期比で1.6%に低下し、2年間で最悪の結果となりました。
昨年の第4四半期、今年の第1四半期は、さらなる低下が予想されています。
1月のトルコ中央銀行による政策金利発表では、トルコ政府の奨励による値下げと減税をきっかけにインフレ率が低下したため、金融政策の時期尚早な緩和が懸念されましたが、結果トルコ中央銀行は政策金利を24%に据え置きました。
ただ市場関係者は、エルドアン大統領からの利下げ要求の圧力にさらされているトルコ中央銀行は、2019年末までにその主要政策金利を19.75%まで徐々に下げると予測しています。
自称「金利の敵」であるエルドアン大統領は、トルコ企業やトルコ経済の成長を促進するために、より低い金利を求め、借入コストの削減を繰り返し求めています。
このままの経済状態だと、エルドアン大統領の公正発展党は10年半の間政権を握っていたが、首都アンカラやイスタンブール、またはトルコの大都市のいくつかで議席を支配を失う可能性があるでしょう。
ここまで!
拙い和訳で申し訳ありません。
確かにトルコは景気後退に陥るでしょう。
欧州連合(EU)よりも早く、もしかしたら中国よりも早い時期に景気後退になるかもしれません。
しかし上には書いた通り、経済成長の鈍化・景気後退よりも、まずはインフレ抑制です。
次に経常黒字の維持です。
それがトルコリラを支えます、トルコリラ高に繋がります!
優先順位を間違えてはいけません。
経済成長は当然経済の過熱を、インフレ率の上昇を促します。
2017年、2018年前半は、それは凄いペースでの経済成長でした。
しかしエルドアン大統領の利下げ圧力などもあり、経済の過熱を抑制しなかった結果、経済成長を上回るペースでインフレ率も上昇し、現在に至っています。
経済成長が悪くともインフレ率の抑制、経常収支の黒字化が成っている限りはトルコリラは崩れません。
崩れるとしたらトルコの政治・外交リスクからでしょう(涙
エルドアン大統領の独裁懸念、対米関係の悪化、こちらの方こそがトルコリラ安に繋がります。
重要なので繰り返しますが、トルコリラ保有者にとってはトルコ経済よりかトルコリラの価値・価格です。
経済成長の鈍化・景気後退よりも、まずはインフレ抑制です。
次に経常黒字の維持です。
それがトルコリラを支えます、トルコリラ高に繋がります!
住宅価格指数でトルコリラ
トルコ12月の住宅価格指数で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=5.375トルコリラくらいでしょうか。
うーん、トルコの経済指標がどうこうと言うよりかは、アメリカの強い経済指標によりドル買い(ドル高)が進んでいます。
また原油価格も上昇していることがトルコリラ売り(トルコリラ安)に繋がっています。
ただ他の新興国通貨よりは底堅く推移していますね♪
頑張れトルコリラ!
ドル/円
1ドル=108円50銭くらいでしょうか。
前週分 新規失業保険申請件数
前週実績:21.6万件
市場予想:22.0万件
今週実績:21.3万件
と、アメリカ連邦政府機関の長期閉鎖が続いているにも関わらず、失業保険申請件数が増えるどころか減っているという、嬉しいサプライズ!
さらに1月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
12月実績:+9.1
市場予想:10.0
01月実績:17.0
と10月来の高水準となりました。
米中の貿易戦争、世界経済の鈍化懸念、アメリカ連邦政府機関の長期閉鎖の中にあって、アメリカ経済は好調を維持していることが確認できたことから、ドルか底堅く推移しています。
アメリカ経済は好調なんじゃー!
トルコリラ/円
1トルコリラ=20円22銭くらいでしょうか。
少しドルが強く、ドル高トルコリラ安が進んだ結果、トルコリラ円でもトルコリラ安円高が進んでいます。
しかしまだ20円台!
20円台で足元を固め中です♪
現状図で表すと、やっぱりドル>円>トルコリラですかね。
でもトルコリラは頑張っていますよ♪
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トルコの政策金利は(2019年01月17日)現在24.0%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は(2019年01月17日)現在8.25%。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪
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