アメリカによるトルコへの制裁が、F-35戦闘機の売却停止など軍事面に限定されるなど、軽微なものに終わる可能性が高くなってきました!
そうなるとトルコ経済、トルコリラへの影響も限定的となり、トルコリラ保有者にとって嬉しい状況に♪
- トルコリラは大丈夫なのだろうか?
- トルコへの制裁がこの程度なら大丈夫です♪
トルコ5月小売販売
トルコ5月小売販売
【前月比】
4月実績-1.4%、市場予想-0.4%に対し、5月実績+0.3%!
【前年同月比】
4月実績-6.6%、市場予想-4.8%に対し、5月実績-3.7%!
まずはトルコ2019年5月小売販売。
消費者物価指数(≒インフレ率)や経常収支に比べると重要度は落ちるものの、内需の強いトルコでは国内総生産(GDP)に大きく関係する小売販売は、重要な経済指標となっています。
その小売販売、その結果は…、
▶️トルコ5月小売販売・前月比
内需の強いトルコでは国内総生産(GDP)に大きく関係する小売販売は重要な経済指標です
04月実績:-1.4%
市場予想:-0.4%
05月実績:+0.3%😊おおー、良い内容ですね
一時期の最悪期は察してきたかなトルコの政治外交は経済の足を引っ張らないように😭 pic.twitter.com/hUm6LYq4zQ
— サトウカズオ🇹🇷スワップFX自動売買 (@tryjpyFX) 2019年7月17日
おおー、良い内容ですね!
一時期の最悪期は察してきたかな(笑
トルコのインフレ率も+15.72%と一時期よりも下がってきたからでしょうか?小売販売も徐々に持ち直しています♪
(4月は原油価格も1バレル=65ドルを突破するなど厳しい面もあったから仕方がないかも…)
ただ、そうは言ってもインフレ率は未だ+15.72%。
普通の国からしてみれば、経済が崩壊寸前なくらいに十二分に高い数値です。
食品・飲料は高くても買わないと生きていけませんが、買わなくても生きていける非食料品や自動車販売・ガソリン等燃料の売上高が如実に落ちています。
まあ、それはそうでしょうね…。
さすがにここまで物価(インフレ)高となると、購買意欲も落ちるというものです。
ただ最近はトルコリラも安定してきており、インフレ率も下がってきています。
5月経常収支は黒字と明るい話題も出てきています。
トルコ経済も回復基調♪
トルコリラも安定♪
あとは、トルコの政治外交は経済の足を引っ張らないように
トルコ6月住宅価格と住宅販売
トルコ6月住宅販売
5月実績前年比-23.2%に対し、6月実績-48.6%!
トルコ6月住宅価格指数
【前月比】
5月実績+0.39%に対し、6月実績+0.49%!
【前年比】
5月実績+2.47%に対し、6月実績+1.57%!
トルコ6月の住宅販売と住宅価格。
結果は…、酷い(涙
確かに、住宅価格指数は落ち着いてきた感じがあり、良い傾向に向かっていると言えるでしょう。
しかし住宅販売の落ち込みが酷すぎます!
5月実績のおよそ前年比-23%でも酷いのに、6月は同-48%って…。
住宅産業はすそ野が幅広いので、トルコ経済に与える影響も大きいため心配です。
原因はトルコ全体で住宅ローンを利用して買う住宅販売数が前年同期比で84.6%減となったことが挙げられます。
ただトルコでは、住宅ローンを利用して買う人は少なく、イスタンブールやアンカラなどの都市部に限られます。
それにしてもこの減少幅…。
住宅は高い買い物ですので「インフレ高+金利高=そりゃー住宅も売れないよ」状態です。
エルドアン大統領が「金利は我々の敵!」と叫ぶ気持ちも分からないではないです。
ただ…インフレ率の高止まりも原因なんですよね。
収入はそんなに増えていないのに物価だけ上がっていったら、家とか車とか、トルコ国民は買えませんよ(涙
さらに見ていくと、
新築住宅販売:59.2%減
中古住宅販売:38.9%減
外国人向け住宅販売:30.5%増
(購入者はほぼイラク人、次いでイラン人、ロシア人の順だそうです)
つまり、まとめると、
トルコ人向けの住宅販売数は、住宅価格の高止まり(インフレ率上昇)もあり、販売は大きく減少している。
その代わり、外国人にとってはトルコリラ安もあり、住宅用、ビジネスマン用、商業地・観光地の別荘・商用住宅などが大きく売れていると言うことに…。
実際、トルコの土地・建物だけではなく、トルコ企業もトルコリラ安から買収されていたりしますからね。
(しかも欧米の企業ではなく、中国企業だったりします)
エルドアン大統領も、トルコリラ安を何とかしないと、トルコ国内がトルコ人の物ではなくなってしまいすよ。
F35の売却停止
「F35の売却停止」
トランプ大統領がトルコ側に示した内容ですが、いまいちマーケットの反応はないようです。売却中止を回避する可能性を早々に展開したからかもしれませんが、トランプ大統領が思いのほかトルコに好意的なんですよね。
アメリカ上院軍事委員会と外交委員会はトルコに新たな制裁を科し、F35の共同生産計画にトルコを参加させないようトランプ大統領に求めていますが、大統領自らが柔軟な姿勢を保っています。
ロシアから兵器を調達する国に制裁を科すことを義務付けた2017年成立の法律「アメリカの敵対者への対抗制裁法(CAATSA)」について、ポンペオ国務長官とトランプ大統領が見直しを行っているとも明示しています。ロシアのS400とアメリカのF35、双方の配備がよろしくない理由としては、F35のシステムに関する多くの情報がロシア側に流出する恐れがあるからだと言われています。
さて、どうするのかなと思った矢先ですが、トランプ大統領はアメリカ国防総省と北大西洋条約機構(NATO)が強く批判しているトルコのロシア製地対空ミサイルシステム「S400」の導入について、責任はバラク・オバマ前大統領にあると主張し、トルコに対する制裁については言及を避けるという予想外の動きを見せています。
トルコは、アメリカやNATOの注意を目先無視できるほどの地政学的条件が揃っています。ここまでS400問題が拗れてしまった以上、アメリカに譲歩するという選択はエルドアン大統領にはないでしょう。
アメリカを完全に敵対国として見せ、国内の批判を政権からアメリカに逸らしているようにも見えます。
対立しているようで、実は予定調和、実際にはこれが正解なのかもしれません。トルコをロシア側には付かせたくない、ただNATOを本当に離脱してしまうような制裁を科せない以上、敵をバラク・オバマ前大統領に転嫁させるのが一番の落としどころだったのかもしれません。
トルコのNATO離脱が現実的ではない理由としては、NATO加盟国のなかでもドイツ、ベルギー、イタリア、オランダ、そしてトルコにはNATO共有の核兵器(ニュークリア・シェアリング)を備蓄しているという現実があります。こんな有利な地形を簡単に明け渡すわけないですからね。
エルドアン大統領が言うようにトランプ大統領の本音は制裁する気はないのかもしれません。
引用元:FXプライムbyGMO
アメリカ・トランプ大統領は、トルコがロシア製ミサイル防衛システムS400の導入を始めたことに対して「トルコには、ロシアのミサイルを購入したらF35は売却しないと伝えている」と発言。
アメリカの最新鋭ステルス戦闘機F35のトルコへの供与は「非常に困難な状況だ」としています。
さらに「オバマ前政権がパトリオット地対空ミサイルをトルコに供与しなかったことがS400導入の原因だ」としています。
(これは…サトウカズオもそう思います)
なるほど…、まあ確かにトランプ大統領にはトルコへ制裁するつもりはなかった、と思います。
トランプ大統領はビジネスマンです。
トルコはF35戦闘機を100機導入する予定としており、最初の2機の先行導入が遅れていますが、全体で100機の導入には変更はない、としています。
つまりF35戦闘機の購入代金は、日本円にして1兆円以上!
30年運用するとして、維持費はさらに1兆円以上のお金がかかります。
とても魅力的な商談です。
さらにF35をトルコが購入すれば、少しでも量産効果が生まれ、アメリカ自身がロッキード・マーティンから買う際の購入代金の減額も見込めます。
アメリカの貿易黒字・経常黒字、ロッキード・マーティンからの税収、さらにはアメリカの購入金額の削減、美味しい事ばかりです!
しかし、アメリカ議会はトルコに対し、強硬姿勢を貫いています。
まあ、議会の方が正しい行動でしょう。
次はインドがS400の導入を検討・予定しています。
ここで甘い制裁となったら、次はインドが本当にS400を導入してしまいます。
問題は、ビジネス・貿易だけではなく安全保障、特にロシア・中国VSアメリカ・NATO・日本と言う新冷戦に関する構図となっていることが、ややこしくしています。
(分かりやすいとも言いますが…(苦笑)
ただ…、トルコリラ保有者にとっては、甘い制裁はありがたい限りです(笑
これで昨年2018年8月のようなアメリカからの制裁による大暴落は間逃れることでしょう。
1トルコリラ=20円台の回復身を現実味を帯びてきました♪
上記はFXプライムbyGMOの会員限定、歴戦の外為ディーラーが独自の視点で相場を解説する、決して余所では読めない裏話から、マーケットよもやま話まで、そんなディーラー達のおしゃべり会コンテンツ「井戸端為替会議」から引用したものです。
上記通り会員限定です(…引用まずいかな?)。
読んだあなた会員になりましょう!
(うん、これで問題なし(笑)
いやー「井戸端為替会議」ためになる良いコンテンツです♪(よいしょっ!)
さあ皆さん、続きが見たいなら↓FXプライムbyGMOへ!↓
小売販売と住宅販売でトルコリラ
トルコ5月の小売販売と、6月の住宅販売・住宅価格指数で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=5.6894トルコリラくらいでしょうか。
トルコの小売販売・住宅関連指標では値は動かなかったのですが、やはりアメリカの制裁が軽微なものになる可能性が高まってきたことから、トルコリラ買い(トルコリラ高)が進んでいます。
まあ、世界的なドル安も背景になるのですが、流れ的には良い展開です。
頑張れトルコリラ!
ドル/円
1ドル=108円15銭くらいでしょうか。
米中貿易戦争・貿易協議の行くヘが混沌としてきたことから、アメリカ株も株安展開に。
リスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)が進んでいます。
にんちゅ高値の108円32銭から一時は108円06銭まで下げています。
まあ…、ほとんそ値動き無しとも言いますが…(苦笑
トルコリラ/円
1トルコリラ=18円98銭くらいでしょうか。
一時1トルコリラ=19円台を回復しています。
やはり上記通り、アメリカの制裁が軽微なものになる可能性が高まってきたことが大きいですね。
再び目指せ20円台!
現状図で表すと、やっぱり円>トルコリラ>ドルですかね。
トルコリラは頑張っていますよ♪
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トルコの政策金利は(2019年7月18日)現在24.0%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は(2019年7月18日)現在8.25%。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪
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毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。