自動車爆弾による自爆テロにより、少なくとも兵士13人が死亡し48人が負傷の大惨事に。
トルコ、カイセリで自爆テロ
トルコ中部の都市カイセリ(*1)で17日午前8時45分(日本時間午後2時45分)ごろ、非番の兵士や民間人を乗せたバスを標的にした自動車爆弾が爆発した。
軍によると、少なくとも兵士13人が死亡し56人が負傷した。
地元県知事は自爆テロ攻撃と断定した。
トルコでは10日に最大都市イスタンブールで連続テロが起き、40人以上が犠牲になったばかり。
このテロでは少数民族クルド人の非合法武装組織、クルド労働者党(PKK)の分派とみられる組織が犯行声明を出した。
カイセリは中部の商工業の拠点で、対PKK掃討作戦に従事する軍の空挺旅団の基地がある。
17日のテロは基地近くの大学前のバス停にバスが停車中に発生した。
引用元:日本経済新聞
またテロです。
犯行声明は今の時点ではまだ出てなく、トルコ政府は警戒体制を敷き、シュレイマン・ソイル内相がカイセリに向かった模様。
テロはトルコ経済、トルコリラ、政治的にも何も良いことのない事態です。
来週月曜日の為替相場開始からトルコリラは売られる(トルコリラ安になる)可能性が高いです。
イスタンブール中心部で爆発テロでも書きましたが、リスク回避のとしてトルコリラ売り(トルコリラ安)はもちろん、治安悪化による個人消費、外国からの投資、観光業、トルコへのイメージ、あらゆるものが減少、トルコ経済はさらに低迷していきます。
その証拠に07-09月期の実質国内総生産(GDP)は、07月に起きた軍のクーデター事件の影響により、生産や消費が落ち込み、前年同期比-1.8%と、市場予想の同+0.3%を大きく下回る結果になりました。
この分だと今月10日のイスタンブール中心部で爆発テロの影響も併せて、10-12月期のGDPもマイナスが予想されます。
当然2016年通算のGDPも期待できないでしょう。
エルドアン大統領の強権姿勢も、ますます進むでしょう。
(生命が脅かされる事態ですからね、国民も支持するでしょう)
今考えた上記だけでも全部トルコリラ安につながります…(涙
(*1)
トルコの首都アンカラの南東、トルコのほぼ真ん中に位置する都市。
カイセリ県の県都で、人口は約54万人。
カッパドキア王国の首都。
カイセリの由来はギリシャ語で「皇帝の街」を意味するカエサレアから。
トルコはテロ組織の共同攻撃を受けている
エルドアン大統領はカイセリでの悪意あるテロ攻撃に関する声明文を発表した。
テロ活動は我々の兵士と警官と共に7900万人の国民すべてを標的にしている。トルコは、テロ組織の共同攻撃を受けている。
テロ組織に対し、国民と共に、国家総動員の精神で一斉に決意をもって戦う。
(中略)
12月10日の夜にイスタンブールで発生した事件のために、いまだに心が痛んでいるときに、カイセリで行われたこの爆弾攻撃は我々の痛みをさらに強めた。
一つの民族、一つの国旗、一つの祖国、一つの国家を原則とする枠組みの中で、一つとなり、兄弟となり、皆が共にトルコになる日だ。
引用元:トルコ国営放送(TRT)
大統領閣下!
トルコの前身のオスマン帝国は、多民族、多言語、多宗教国家です。
現代トルコでは一応国内に居る国民は(広い意味で)“トルコ国民”であり、公用語の”トルコ語”で話す人々を”トルコ人”という建前ですが、ギリシャ人、アルメニア人、ユダヤ人の少数民族が居ることは政府も認めています。
また、トルコ語を話さない国民が一定の割合で居ることは政府も認めていますが、民族としては認めていません。
日本だと大騒ぎになる発言ですが、まあトルコでは問題にならないでしょうね。
特にクルド人はトルコ人に次ぐ多数派であり、その数は1,500万人とも2,000万人とも言われています。
ひと昔前のトルコ政府は、トルコ国内にクルド人は存在しないとの立場を取っていました。
今でもクルド人は居てもクルド民族は居ない、もしくはごくごく少数で上のギリシャ人やアルメニア人などの3民族よりも少ない、その他の少数民族という立場となっています(はず)。
まあ今では長年の同化政策、もともと混血人種が(アジアとヨーロッパの間で)多い土地柄で、言語以外何をもってトルコ人、クルド人と言うかは分からなくなってきていますが…。
これから行われるのが治安回復と呼ばれるのか、弾圧と呼ばれるのか。
見方によって変わるかもしれませんが、何卒安全は確保して頂きたいものです。
トルコ16日の株価.債券.外国為替情報
16日のイスタンブール証券取引所のイスタンブール100種指数は、88ポイント高で取引を終了。
平均株価は0.11%上昇しました。
債券市場の指標債券の複利利回りは10.84%です。
外国為替レートは、
1ドル=3.50トルコリラ
1ユーロ=3.65トルコリラ
100円=2.97トルコリラ
(1トルコリラ=33.670円)
という結果になっています。
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トルコの政策金利は(2018年08月01日)現在17.75%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑