トルコリラは他の国の通貨と比較して政策金利が高く、金利差によって得られる「スワップポイント」が高いことで注目を集めています。
しかし、政策金利が高いと言うプラスがあると言うことは、それに対をなすマイナスがあると言うことです。
この記事ではトルコリラへのスワップポイント投資に対するメリットやデメリット。
またFX会社各社の設定するトルコリラのスワップポイント比較や推移について解説していきます。
運用の秘訣が分かればスムーズな投資が可能ですね♪
それではチェックしていきましょう!
トルコリラのスワップポイント比較
スワップポイントはFX会社ごとに大きく異なります。
そのため、トルコリラに投資する前にはFX各社のスワップポイントを比較することが重要です。
2019年12月17日時点、トルコリラを取り扱うFX会社各社のスワップポイントは10,000通貨あたり以下のようになっています。
FX会社 | 買い | 売り |
トライオートFX | +67.0円 | -108.0円 |
くりっく365 | +50.0円 | -50.0円 |
ヒロセ通商 | +47.0円 | -77.0円 |
みんなのFX | +45.0円 | -45.0円 |
LIGHT FX | +45.0円 | -45.0円 |
マネパFX nano | +42.0円 | -49.0円 |
SBI FXトレード | +42.0円 | -47.0円 |
FXプライムbyGMO | +40.0円 | -70.0円 |
GMOクリック証券 | +33.0円 | -43.0円 |
セントラル短資FX | +20.0円 | -45.0円 |
2019年12月17日時点で最もスワップポイントが高いFX会社は「インヴァスト証券トライオートFX」です。
次いで「くりっく365」「ヒロセ通商」「みんなのFX」「LIGHT FX」と続きます。
上記の表から分かるように、FX会社によってスワップポイントは大きく異なります。
スワップポイントは高いほうが有利に利益を獲得できるため、スワップポイントが継続して高い傾向にあるFX会社を選ぶのが重要と言えるでしょう♪
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トルコリラのスワップポイント推移
トルコリラのスワップポイントの現状が分かったら、次に気になるのは推移ではないでしょうか。
このトルコリラとメキシコペソのFXブログをはじめた頃の2016年の12月。
トルコリラのスワップポイントは少ないFX会社でも70円。
多いFX会社だと115円もありました。
素晴らしい時代でした♪
1年後(今から2年前)の2017年12月。
トルコリラのスワップポイントは多く付与している会社でも90円から100円に。
さらに1年後(昨年)の2018年12月。
この時はトルコショックの後遺症も癒えず、インフレ率は25%を超え政策金利も24.0%。
酷かったですね(涙
しかしスワップポイントは110円から120円、130円という日もありました。
しかも1トルコリラ=21円台(を回復)。
一番良かった時期かもしれません。
そしてインフレ率も一桁に落ち着き、政策金利も12%に下がってきた2019年12月。
トルコリラのスワップポイントは60円台となっています。
次に主要なFX会社のスワップポイントの推移を見ていきましょう。
トルコリラのスワップポイントが高い「インヴァスト証券トライオートFX」を例に挙げて推移を見てみましょう。
トルコリラ円スワップポイントランキングでは2019年10月以降毎週第1位を継続中です。
しかし9月以前は7~8位でした。
トルコリラに力を入れ始めたのが分かります。
中の人もトライオートFXは「”ほったらかし投資の最強ツール”を目指します」。
「高水準を維持していきたい」と言われていたので暫くは続くだろうと思います。
インヴァスト証券トライオートFXはスワップポイントも高い! サトウカズオも運用しているトライオートFX。オリジナル設定のドル/円はレンジ相場で新規⇒決済を繰り返し、自動売買セレクトのコアレンジャーで始めたユーロ[…]
ちなみに、他の会社を参考に挙げてみると、「みんなのFX」「LIGHT FX」は2~3位と安定した順位を維持しています。
スワップポイント自体は少なくなっていますが、それは他のFX会社も一緒。
苦しい中でも順位を維持しているのは評価できるのではないでしょうか。
この項目での結論・まとめを言うと、スワップポイントで利益を上げるためには継続してスワップポイントが高い会社を選ぶことが重要です。
トルコリラのスワップ運用時に選ぶFX会社
日本国内には多くのFX会社が存在しています。
それぞれ異なる特徴を持っているため、どのFX会社を選べば良いか迷っている方も多いのではないでしょうか。
この項目では、トルコリラのスワップポイント運用をメインにする場合のFX会社を選ぶ秘訣を書いていきます♪
長期単位の実績で判断する
スワップポイントは長期単位の実績で判断しましょう。
先ほどトルコリラのスワップポイントの推移をご紹介しましたが、スワップポイントは日々変動しています。
昨年は130円だったのに今月は65円と半分に。
昨日今日で5円違うのも珍しくありません。
現在のスワップポイントだけで判断すると、期待していた利益を下回ることも考えられます。
つまりスワップポイントは週単位や月単位の推移を確認することが重要になります。
おすすめは、直近3か月のスワップポイントを合計する方法です。
ある数日間スワップポイントが高かったとしても、トータルで比べると低い場合もあり得ます。
FX会社はそれぞれのホームページで過去のスワップポイントを公表しています。
各社の合計額を比較してFX会社を選ぶと良いでしょう。
ちなみに直近3カ月でも「トライオートFX」「みんなのFX」「LIGHT FX」の順でしたので、現時点ではこの3つブランド。
そしてそれに次ぐ「くりっく365」や「FXプライムbyGMO」「ヒロセ通商」のベスト6あたりから選ぶのが良いと思います。
必要証拠金が安いFX会社にする
スワップポイントの高さだけで判断せずに、なるべく必要証拠金が安いFX会社を選ぶことにしましょう。
必要証拠金が安ければ、その分投資効率が良くなります。
必要証拠金は各社で大きく異なるので注意が必要です。
たとえば2019年12月17日現在、現状のレートである1トルコリラ=18.5円と仮定して、大手FX会社のトルコリラ円1万通貨の場合の必要証拠金は以下のようになります。
FX会社 | 必要証拠金 |
LIGHT FX | 約7,400円 |
みんなのFX | 約7,400円 |
FXプライムbyGMO | 約7,400円 |
ヒロセ通商 | 約7,400円 |
セントラル短資FX | 約7,400円 |
トライオートFX | 8,000円 |
このようにFX会社によって必要証拠金は異なります。
ただし、今はそう変わりませんね(笑
しかし一昔前まではトルコリラの流動性が低い(流動性リスクがある)ことから、どことは言いませんが、
●元本の*4%(レバレッジ25倍)
⇒元本の10%(レバレッジ10倍)
に変更したFX会社もありました。
今は元に戻っていますが、運用途中で変えられたら困るっていうものじゃー無いですよ(涙
きちんと各社ホームページに証拠金がいくら必要であるか記載がされていますので、気になる方はスワップポイントの高さと合わせてチェックしてみると良いでしょう。
トルコリラのスワップ運用をするメリット
トルコリラのスワップポイントで運用するメリットはどこにあるのでしょうか。
トルコはBRICsに続く新興国と言われるほど経済成長が著しく、今後さらに台頭してくると考えられています。
またトルコ(8,200万人)は近いうちに、人口でEU最大のドイツ(8,302万人)を上回るとも見られています。
若い人口の比率が高く、労働人口は今後も見込め、経済成長のポテンシャルも高いのです。
ここでは、そんなトルコの通貨であるトルコリラのスワップポイントで運用するメリットを2つご紹介します。
トルコの政策金利が高い
ひとつ目のメリットとして、トルコの政策金利が他の国よりも高いことが挙げられます。
2019年12月18日時点の主要国の政策金利は以下のようになっています。
国名 | 政策金利 |
トルコ | +12.00% |
メキシコ | +7.50% |
南アフリカ | +6.50% |
アメリカ | +1.75% |
カナダ | +1.75% |
イギリス | +0.75% |
豪州 | +0.75% |
欧州 | +0.00% |
日本 | -0.10% |
このように、同じく高金利と言われているメキシコや南アフリカに比べてもにトルコの政策金利は突出して高いことが分かります。
ほかの国との金利差が大きいので、その分高い収益を狙えることが大きなメリットです。
高い経済成長が見込める
2018年のトルコショック以降、いわゆる景気後退(リセッション)状態であったトルコ。
しかしここにきてようやく回復しつつあります。
トルコ政府は2019年の経済成長率見通しを+0.5%、2020年を+5.0%に。
EC(欧州委員会)は同じくトルコの経済成長率見通しを2019年は+0.3%に上方修正。
2020年も+3.1%としています。
ちなみに日本は2019年が+0.9%、2020年は+0.5%(これでも上方修正)。
世界一の経済大国アメリカはさすがの2019年+2.4%、2020年+2.1%となっています。
アメリカでも2020年はトルコには敵いませんね。
それだけ今後の経済成長が見込めます。
トルコリラのスワップポイント運用の秘訣
ここまでの解説で、トルコリラのスワップポイント運用のイメージが掴めてきたのではないでしょうか。
しかしトルコリラはその高金利ゆえに「買い」ポジションに偏りやすく、短期筋・投機筋に狙われやすい、フラッシュクラッシュも起こりやすい通貨です。
そのため厳密な資金管理が必要です。
ここでは比較的リスクの高いトルコリラのリスクを下げ、効率よく収益を上げられる…かもしれない秘訣を書いていきます(苦笑
ドルコスト平均法を活用する
「ドルコスト平均法」を利用すれば、比較的リスクの少ない投資ができます。
ドルコスト平均法とは毎月定期的に同じ金額を投資していく方法で、平均購入価格を下げて運用リスクを減らせることがメリットです。
通貨を購入する場合も、期間を分けて購入することでリスクを軽減できます。
全ての資産を一括で投資すると、価格が急落したときに多額の損失を被る恐れがあります。
しかし、ドルコスト平均法は月々に分けて投資するので、高掴みの可能性は減ります。
来月など次回こうにゅ数r時に価格が上がっているのか下がっているのか、誰にも分かりませんので、少しでも損失を減らそうという手法ですね。
高金利通貨は急激な価格変動が起きやすいので、リスクを減らして投資を行うことが重要になります。
ドルコスト平均法はスワップポイントによる利益が得られるだけでなく、損失リスクを減らせる方法です。
両建てでサヤ取り(アービトラージ)
次に紹介する秘訣は、「サヤ取り(アービトラージ)」です。
ここで言うサヤ取りとは買いと売りの両方のポジションのトルコリラを2つのFX会社で同量保有し、プラスとマイナスのスワップポイントの差額で利益を得る方法です。
上記「トルコリラのスワップポイント比較」の項目でも書いた通り、スワップポイントはFX会社によって異なります。
そのため買いのスワップポイントが高いFX会社と、売りのスワップポイントが低いFX会社で「両建て」すると、スワップポイントの差額が発生します。
その差額を利益とするのがサヤ取りと呼ばれる方法です。
FX会社もいつまでも高い(or低い)スワップポイントを維持できるとは限りません。
また、2つのFX会社に資金が必要なため、資金効率も悪化します。
そのため、サトウカズオとしてはおすすめできる方法とは言えません。
FX自動売買(トライオートFX)を活用する
トルコリラのスワップポイント投資では、含み益が出ても決済しないのが一般的です。
しかし、トルコリラで同時に為替差益も狙うなら「FX自動売買(トライオートFXなど)」もおすすめです。
トライオートFXとはリピート系FX自動売買のことで、設定したレンジ内で機械的に取引してくれるシステムのことです。
為替相場は「24時間休まずに動く」「ある一定の価格帯(レンジ)を行き来しやすい」という特性を持っています。
この特性に合わせて、ある一定の価格まで下がったら「買う」、上がったら「売る」を自動的に繰り返してくれます。
そのためパソコンやスマホに張り付く必要はなく、“ほったらかし”で為替差益を得ることができます。
スワップポイントの利益だけでなく為替差益も狙いたいという方は、FX自動売買(トライオートFXなど)の活用がおすすめです。
新自動売買セレクトがほったらかしでお金を稼いでくれます♪ 先月インヴァスト証券に取材に行った時、「ほったらかし投資の最強ツール」を目指していきたいと言われていたトライオートFX。その言葉通り、FX自[…]
トルコリラ円のスワップ投資での利回りは?
トルコリラ円のスワップポイント投資は、安定して利益を得られやすいと思いますが、実際どれくらいの利回りが期待できるのでしょうか。
初期投資185,000円、トルコリラが18.5円、スワップポイントを1日67円として計算すると、年間利回りは以下のようになります。
●レバレッジ1倍
年間スワップ24,455円、年間利回り13.22%
ロスカット:–円
●レバレッジ3倍
年間スワップ73,365円、年間利回り39.66%
ロスカット:12.848円
●レバレッジ4倍
年間スワップ97,820円、年間利回り52.88%
ロスカット:14.454円
※注意:参考
史上最安値が15円50銭くらいです。
(実際のレートはFX会社で違うので要注意)
トルコリラならレバレッジ3倍でも年率(年利回り)およそ40%弱が現実的です!
ただし、重要なので繰り返しますが、トルコリラは短期筋・投機筋に狙われやすい、フラッシュクラッシュも起こりやすい通貨です。
そのため資金管理は厳密に十分注意して運用を行いましょう。
上記のドルコスト平均法を利用して平均購入価格を下げ、リスクをなるべく減らして運用することが重要になります。
トルコリラのスワップポイント比較まとめ
ここまで、トルコリラのスワップポイントの比較や推移、運用の秘訣について解説しました。
トルコリラは他の国の通貨と比較して政策金利が高く、高い利回りが期待できるのが魅力です。
そのためにも、トルコリラのスワップポイント運用に適したFX会社を選ぶこと。
また上記通り、さまざまな運用方法を活用することが重要になります。
投資に興味を持った方は、是非トルコリラのスワップポイントでFX投資を始めてみましょう♪
トルコの政策金利は現在12.00%(2019年12月18日)。
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
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