さすがトルコだ!格下げされてもなんともないぜ!
格付け会社トルコを格下げ
米格付け2社、トルコ格下げ=通貨急落で経済圧迫
米格付け大手2社が17日(日本時間18日未明)、既に投機的水準にあるトルコの信用格付けをそろって1段階引き下げた。対米関係の悪化を背景に同国通貨トルコリラが急落しており、トルコ経済を押し下げるとの懸念を示した。
S&Pグローバル・レーティングは、トルコの格付けを「Bプラス」に引き下げた。
トルコリラの急落が経常赤字の拡大や民間企業の圧迫につながり、経済が悪化すると説明。
トルコが来年、マイナス成長に陥ると予想した。
ムーディーズ・インベスターズ・サービスも「Ba3」に格下げ。
中央銀行の独立性が疑問視されるなど、強権姿勢を強めるエルドアン大統領の下で経済政策の見通しや実効性に不透明感が漂っていると指摘した。
引用元:時事ドットコム
S&P、トルコを格下げ
世界三大格付け会社の一つS&Pグローバル・レーティングが、トルコの格付けを「BB-」から「B+」に引き下げました。
また、見通しは「安定的」としています。
まあ、こちらは予想通りと言うか、警告通りと言うか、サプライズも何もなく、結果が発表されたってところでしょうか。
一応引き下げの理由として、上記通り
・経常赤字の拡大
・トルコ経済の成長鈍化
・トルコリラの急落(トルコリラ安)
さらに上記以外にも
・トルコ政府、及び当局による対応不足
・外貨建て債務によるトルコ企業の債務不履行懸念
を挙げています。
うーん、全部当てはまりますね、反論できません(笑
ムーディーズ、トルコを格下げ
世界三大格付け会社の一つムーディーズ・インベスターズ・サービスも「Ba2」から「Ba3」に引き下げしました。
見通しは「ネガティブ」としています。
こちらは予想外の出来事で、予告なしの格下げとなっています。
ちょっとしたサプライズとなりましたが、まあ今更です(笑
一応引き下げの理由として、上記通り
・トルコ政府の対応の遅れ
・トルコ中央銀行の独立性への疑問
さらに上記以外にも
・インフレ率上昇懸念
・財政への懸念(財政難)
・資金調達リスクの拡大
・トルコリラの急落(トルコリラ安)
を挙げています。
うーん、こちらも全部当てはまりますね(笑
最新!トルコの各付け
最新の世界三大格付け各付け会社のランク付けは以下のようになっています。
Moody’s | S&P | Fitch | |
---|---|---|---|
A3 or A- | メキシコ | ||
Baa1 or BBB+ | メキシコ | メキシコ | |
Baa2 or BBB | |||
Baa3 or BBB- | 南アフリカ | ||
Ba1 or BB+ | 南アフリカ | ||
Ba2 or BB | 南アフリカ | トルコ | |
Ba3 or BB- | トルコ | ||
B1 or B+ | トルコ |
Baa3 or BBB-以上が投資適格級。
Ba1 or BB+以下がいわゆるジャンク級です。
今後は残るFitch社のトルコ格下げがあるかもしれません。
まあ今更ですが(笑
格下げでトルコリラ
ムーディーズ・S&Pによるトルコの格下げによって、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=6.0175トルコリラくらいでしょうか。
どちらも取引時間内の発表(S&Pが18日の朝5時ごろ、ムーディーズも同日朝5時30分ごろ)だったのですが、上にも書いた通り「さすがトルコだ!格下げされてもなんともないぜ!」状態でトルコリラへの影響はほとんどありませんでした。
まあ今更ですよ。
日本やアメリカが格下げされたら、え!?何か問題でも?と不安に駆られますが、今更トルコの信用が下がったとしても、下がるほどの信用は残されていませんので(笑
挙げられている引き下げの原因も周知の事実のみなので、影響はほぼありませんでした。
(格下げよりも対米関係悪化の方がより重要)
ドル/円
1ドル=110円52銭くらいでしょうか。
米中貿易戦争拡大への懸念からドルの上値は重く、リスク回避の円買い(円高)が進む相場展開でしたが、アメリカ・トランプ大統領と中国・習近平国家主席が11月ごろに貿易摩擦解消に向けて会談する可能性があるとの一部報道でリスク回避姿勢は後退。
アメリカ株価は上昇、ドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。
週末の最後の最後で良いニュースが入ってきましたね♪
トルコリラ/円
1トルコリラ=18円20銭-30線くらいでしょうか。
アメリカ高官からの要人発言(ブランソン牧師問題、トルコへの追加制裁)で値を下げても、不死鳥(!?)のように復活しています!
後手後手の対応でしたが、トルコ当局の対応が効いてきたのでしょうか?
損切早まったかな…(へこむよな~…)
でも現状図で表すと、やっぱり円>ドル>>>トルコリラですかね。
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
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トルコの政策金利は現在8.50%(2023年6月15日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?
気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪