エルドアン大統領と首脳会談を行いました。
ロシアとの経済協力。
隣国シリアやとイラク(クルド人)問題。
そして軍事協力…。
ああ…、トルコが欧州連合(EU)から離れて、ロシアに接近していく…。
トルコ中期経済計画
トルコのシムシェキ副首相(経済担当)は、2020年までの中期経済計画の改定版を発表した。
2017~2020年までの実質成長率の目標を5.5%に上方修正した。
改定前の目標は17年が4.4%、18年が5.0%だった。
トルコでは信用保証基金の拡充や公共工事など政府の景気刺激策が奏功し、昨年のクーデター未遂事件で落ち込んだ景気が持ち直している。
一方、政府は2016年に1.1%だった国内総生産(GDP)比の財政赤字が2017年に2.0%に増え、約620億リラ(約2兆円)に達するとの予測も明らかにした。
2018~2019年は1.9%で推移する。
トルコでは2019年に地方選、議会選、大統領選が実施される予定。
エルドアン政権は景気下支えのため従来より財政支出を増やす見通し。
引用元:日本経済新聞
エルドアン・プーチン大統領首脳会談の前に、トルコの中期経済計画が新たには発表されています。
結論から言うと、トルコリラを買うなら今!
選挙に向けて勝つために(人気取りの)財政出動してでも、トルコ景気経済を上向けようと躍起になっています。
トルコの産業と言えば、農業、観光業、軽工業。
それを現在トルコ政府主導で、諸外国の企業誘致(工業)を行い、重工業化(特に自動車産業)しようとしています。
トルコも日本同様、資源の無い国です。
その代わり労働人口(若年人口)が豊富です。
賃金もヨーロッパ諸国に比べれば安いです。
そして勤勉です。
さらに地中海を挟んでギリシャ、イタリア、フランス、スペインと繋がるなど、ヨーロッパの工場としての立地も良く輸送費も安く済ますことが出来ます。
まさのヨーロッパの工業!
財政赤字が増えることは確かに不安要素ですが、上記予想数値よりも増えるなら問題ですが、想定内なら(所得税・法人税などの)税収増でなんとかなるでしょう。
そう、欧州連合(EU)との関係改善、関係強化はトルコ発展への道なのです!
エルドアン・プーチン大統領首脳会談
エルドアン大統領は、首都アンカラを訪問したロシアのプーチン大統領と二者会談と代表団間会談を行った。
両大統領は会談後、共同記者会見を開いた。
地域関係や両国関係が取り上げられたことを明らかにしたエルドアン大統領は、両国関係の主力は貿易と観光であると述べた。
今年(2017年)最初の7か月にこの2つの部門で数値に大幅な成長が見られたと述べたエルドアン大統領は、トルコストリーム天然ガスパイプライン・プロジェクトとアククユ原子力発電所といったエネルギープロジェクトで生じた障害も迅速に解消されると断言した。
「シリアとイラクの領土の一体性に関してロシアと見解が一致している」と述べたエルドアン大統領は、イラク・クルド地域政府があらゆる警告にもかかわらず09月25日に違法な住民投票を実施したことに言及し、さらなる重大な過ちは避けられるべきであると主張した。
エルドアン大統領は「地域を危険にさらす権利は誰にもない」と述べた。
(以下シリア問題の為、中略)
また、イラク・クルド地域政府が09月25日に実施した住民投票に対する姿勢に関してプーチン大統領は、ロシア外務省が以前「イラクの領土の一体性を支持する」と声明を出したことに触れた。
さらに、今年(2017年)最初の7か月間に両国の貿易量が大幅に増大したことに触れたプーチン大統領は、今年トルコを訪問したロシア人観光客の数も11倍増えて250万人以上になったと述べた。
エネルギー分野における現在行われているプロジェクトの状況もエルドアン大統領と協議したと述べたプーチン大統領は、これらが予定通り実現されることで見解が一致したことを強調した。
あああ…、トルコが欧州連合(EU)から離れて、ロシアに接近していく…。
ロシアとの関係が良くなったので欧州連合(EU)との関係が悪くなったのか…。
それとも欧州連合(EU)との関係が悪くなったのでロシアとの関係が良くなったのか…。
難民問題で頑張りつつも約束のお金を払わず、欧州連合(EU)にも加盟させてくれず、文句ばかり言ってくる欧州連合(EU)への不満満載のトルコ。
エルドアン大統領の強権姿勢や人権問題、歴史的なイスラム国への嫌悪感、などから欧州連合(EU)加盟凍結を進める欧州連合(EU)諸国。
その間に入り、地理的・国防上、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるトルコにくさびを打ち込みたい(出来れば仲間にしたい)ロシア。
三者三様の思惑が入り乱れています。
トルコにとってトルコストリーム天然ガスパイプライン・プロジェクトや、アククユ原子力発電所と言ったエネルギープロジェクトは確かに美味しい話です。
しかし欧州連合(EU)とロシアの経済規模を考えると、上記エネルギープロジェクトよりも欧州連合(EU)との関係改善がトルコ経済にとってメリットがある話です。
まあ、経済だけの話ではなく、外交上の話なので難しいですが、トルコリラ保有者にとっては悩ましいところ。
ドイツの総選挙も終わり、ドイツからの口撃(トルコへの批判発言)が減ることを期待しています。
そしてエルドアン大統領にはロシアとの仲良くしつつ、欧州連合(EU)との関係改善、関係強化を期待したいです。
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トルコの政策金利は(2018年7月1日)現在17.75%。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑