トルコ中央銀行が事実上の利上げを緊急実施も効果は…
ビックニュース(?)が舞い込んできました!
なんとトルコ中央銀行が事実上の利上げを緊急実施したとのこと!
トルコの分かりにくい金利も含めて説明していくよ!
頑張れトルコリラ!
(管理人の明日の為にも頑張ってくれ!)
※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ政策金利記事)ではありません。
最新のトルコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
インフレ+61%なのに金利は据え置き14.00%トルコリラ/円は堅調推移でむしろ上昇(;^_^A トルコ中央銀行(TCMB)は14日、政策金利を14.00%に据え置きました。これで4会合連続の据え置きです。[…]
トルコ中央銀行、事実上の利上げ!
21日の外国為替市場でトルコリラがドルに対して過去最安値を更新。
トルコ中央銀行は下落に歯止めをかけるため事実上の利上げで対応した。
トルコリラは一時1.2%安の1ドル=3.9776リラとなった。
トルコ中央銀行は後期流動性ウィンドウ(=後期流動性貸出金利のこと)以外の資金供給を停止すると発表。
これで資金調達コストの加重平均は0.25ポイント上昇する。
トルコリラはイスタンブール時間午前11時2分現在、0.9%安の3.9632リラに持ち直している。
ただ、ブルーベイ・アセット・マネジメントのストラテジスト、ティモシー・アッシュ氏は「25ベーシスポイントで違いが生じるとでも言うのか」とリラ防衛効果に懐疑的だ。
トルコ中央銀行はエルドアン大統領の利下げ圧力にさらされ、インフレ高進にもかかわらず5月以来金利を据え置いている。
次回の政策決定会合はまだ数週間先のため、臨時会合の可能性があるとアッシュ氏は指摘した。
引用元:Bloomberg
トルコの4つの政策金利
今までトルコには3つの金利指標がありました。
8.00%の1週間物レポ金利(いわゆる政策金利に相当)を間に挟み、9.25%の翌日物貸出金利(いわゆる上限金利に相当)、7.25%の翌日物借入金利(いわゆる下限金利に相当)の「3つの政策金利」です。
対外的で一般的な1週間物レポ金利を標準として、上は翌日物貸出金利までで、下は翌日物借入金利までの範囲でお金を貸し出していたのです。
図にすると、
9.25%:翌日物貸出金利(いわゆる上限金利に相当)
8.00%:1週間物レポ金利(いわゆる政策金利に相当)
7.25%:翌日物借入金利(いわゆる下限金利に相当)
な感じです。
でもインフレ率の上昇がきつく、実際には翌日物貸出金利でお金を貸し出していました。
このとき(2016年くらい)までは、翌日物貸出金利が事実上の(実際の)政策金利でした。
しかし、この翌日物貸出金利でもインフレ率の止まらず…、かと言ってエルドアン大統領は利下げしろと要求して(圧力をかけて)きます。
困ったトルコ中央銀行は「第4の政策金利」を出してきました。
それが後期流動性貸出金利です。
後期流動性貸出金利
後期流動性貸出金利(=後期流動性ウィンドウ)とは、本来金融機関の資金ショートを防ぐ最終手段として用意された、後期流動性供給ファシリティー金利のこと。
(その為金利が高い)
つまり公式発表している9.25%の翌日物貸出金利(上限金利)では市場へは供給せず(貸し出さず)12.50%と、さらに金利の高い後期流動性貸出金利で貸し出し始めたのです。
(表立ってきた、という表現の方が正しいかも)
つまり、図でいうと、
12.25%:後期流動性貸出金利(事実上の政策金利)
*9.25%:翌日物貸出金利(既に意味はない)
*8.00%:1週間物レポ金利(対外的な政策金利)
*7.25%:翌日物借入金利(既に意味はない)
となっています。
要はエルドアン大統領の利下げ要求をかわしつつも、実際は高い金利を設定して市場をコントロールしている訳です。
表向きの政策金利は8.0%。
しかし事実上の政策金利は12.25%。
旧時代的な金融政策ですが、トルコ中央銀行の苦労がしのばれます…(涙
で、トルコ中央銀行は「今後は12.25%の後期流動性貸出金利しか認めないよ」と公式に発表したのです。
ただ、もともと裏でこの金利で貸し出していたのですから、裏が表になったと言うことぐらいなのでしょう。
しかし、表にした以上、インパクトと言うか、トルコ中央銀行の意地というか覚悟が見えます。
でも、もともと(周知の事実だが)裏でやっていたのを表にしたところで、今更実効性、効果性は低いでしょうね。
もうね、政策金利でも後期流動性貸出金利でも1回どーーーんと上げたら良いのですよ。
そうすればトルコ中央銀行の覚悟が見て取れますし、エルドアン大統領の利下げ要求を撥ねつけたとして、トルコ中央銀行の独自性も確保できます。
なにより市場にトルコ中央銀行ここにあり!と見せつけることが出来ます。
効果あると思うのですけど、どうですかトルコ中央銀行さん?
トルコ中央銀行、事実上の利上げでトルコリラ
トルコ中央銀行による事実上の利上げで、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
1ドル=3.965トルコリラくらいでしょうか。
一時は1ドル=3.9632トルコリラまで持ち直したそうですが、本当に一時的でしたね。
やっぱり、実質的…ではなくて本当に利上げするべきだと思いますけどね。
1ドル=4.0トルコリラの節目突破は、ちとまずいですよエルドアン大統領。
(それかエルドアン大統領、政治的な決断でアメリカと仲直りですよ、効果ありますよ♪)
ドル/円
うーん…、ドル売り円買い(ドル安円高)が進んでいます。
アメリカの税制改革(大型減税)への先行き不透明感、アメリカ長期金利の低下があるのでしょう、ゆっくりとドル安円高が進んでいます。
トルコリラ/円
1トルコリラ=28円20銭くらいで踏み止まっている印象。
引き続き1トルコリラ=28円を巡る攻防が続いています…(涙
1ドル=4.0トルコリラと同じく、1トルコリラ=28円の節目割れは、ストップロスオーダーを巻き込んでの一段のトルコリラ安の可能性があります。
止めて…もういいじゃない、トルコリラのライフは0に近いよ…。
でも逆に考えれば、新しくトルコリラ始める人は、1トルコリラ28円台のお宝ポジションを変えるチャンス!
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2024年11月11日-11月17日週前週比4.6銭のトルコリラ高円安 先週11月11日週のトルコリラ/円は、アメリカ・トルコ間の関係修復期待から、一時4.54円まで上昇。しかし週末、日本政府・日本銀行(B[…]
トルコの政策金利は現在12.00%(2020年1月15日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は現在7.25%(2020年1月15日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
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2024年11月11日-11月17日週前週比2.6銭のメキシコペソ高円安 11月11日週のメキシコペソ/円は、メキシコ銀行(BOM)が11月14日(日本時間の15日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策[…]